あらゆる病期で共通するリハビリの悩みの一つが、
ことではないでしょうか?
私自身、臨床経験9年目であらゆる病期(急性期・回復期・維持期)を経験しています。
そんな私が経験し・実感した、
やる気を引き出す声がけ
について考えますので最後までみてください!
この記事を見てわかること
やる気を引き出す声がけの仕方
の順番で見ていきます。
後輩指導編もあるので併せてご覧ください。
やる気を引き出すきっかけ
対職員と違い、臨床では病期によって対象者の属性は大きく異なります。
必要もなく意欲的で自分から率先して自主トレまでしてくれる方もいます。
今回は年齢相応の認知機能でリハビリに積極的でない対象者を想定してみます。
なぜリハビリをする必要があるかをしっかりと共有する
闇雲にやる気を出して!というのはあまりセンスを感じません。
人間誰しもそう簡単に気持ちを動かすことはないからです。
ですが、
を会話の中で意識してもらうことで些細な変化は生まれてくるはずです。
この「些細な変化」が生まれてこないとやる気を引き出すきっかけは少々難しくなってきます。
自分に対し無関心であったり、無気力な対象者は目標の設定も困難である場合が多いです。
対応方法について後述します。
目標は短期、中期、最終と数段階に分ける
やりたいこと、目標があってもあまり最初から高すぎては一歩を踏み出すことが難しかったり、方向性を誤る可能性もあります。
そこは「リハビリテーション」の専門家である私たちならうまく段階付けて教示できるはずです。
先ほどの「些細な変化」が生まれてきている対象者であれば、2週程度で達成できそうな短期の目標を設定して教えてあげてください!
その時に1ヶ月後はここまでできているといいですね!と中期の目標も併せて教えてあげられるとより効果的かもしれません。
(本来のリハビリテーションからは少々逸れるかもしれませんがプロとしての役割だと思います!)
目標の設定には慣れが必要です!周りの方と相談して決めるといいです!
目標が決まってやることが決まったらあとは実践するだけです!
声がけの仕方を見ていきましょう!
やる気を引き出す声がけの仕方
目標が決まったらあとは実践するだけです。
しかしここでも注意したいのが漠然とした目標であったり、練習内容にしてはいけません。
声がけには大きく分けて二つのポイントがあると思っています。
生活を改善して自分のしたいことができるようになる
まず一つ目は目標を聞いたり口頭で伝え意識してもらうことです。
効果的かつ動作を引き出しやすいのが、
生活場面の目標を立てる
ことがいいと思うので実際の場面を想像しながら話をします。
足の力がつけば歩いてトイレに行けるようになります。
段差の上り下りができれば玄関から上がれるようになります。
などが臨床上よく使うことかもしれません。
横向きができたらよく寝るれるかもしれません、水を自分で飲めるかもしれません
頭や足が動かせるようになると痛みが減るかもしれません
など段階は考慮しつつ話をします。
報酬(将来的な結果)があればやる気を出してくれることが多いと思います。
そう言った場合の奥の手も用意しておきます。
家族や友人などから助言してもらう
奥の手はこちら!
面会ができれば直接話をいただける効果が高いですが、リハビリ内容の説明などで家族と連絡を取ることも多いと思います。
それと併せて、本人のモチベーションとなる話題を聞きます。
それを踏まえながらリハビリをすることで、対象者はより強い思いを持ってリハビリに望めるんじゃないかと思います。
お友達からは主に趣味や入院前に行っていたことについてうかがえます。
こちらは家族からも聞けると思います。
また、対象者本人から話を聞いてそれを動機にしてもいいかもしれません。
やりたいことができなくなってもう動けなくたっていいんだ・・・
といったネガティブな話をうかがうこともあるかもしれないので注意して話をしてみましょう!
まとめ
今回の記事では、
やる気にさせる声がけの仕方
について紹介してきました。
簡単にまとめると、
です。
まとめすぎて何が書いてあったかわからない人はまた戻って読んでみてください!
それでもわからないよ!もう少し詳しく聞かせて!
という方はTwitterかInstagramのDMから連絡ください!
あくまで持論で例外も多いですが、そう言った場合には介入する余地がない、リハビリは不要と判断するのも止むを得ないと考えています。
この辺りの議論は賛否あると思うので先輩や上司とよく相談してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
目標は数段階に分けて高くしすぎない
生活の改善につながる声がけをする
趣味など近親者しかしらない話題も踏まえて動機付けをする