【新人さん必見】症例報告の書き方【理学療法士】

理学療法

新人さん向け記事がシリーズ化してきました。

日々の業務の中で気付いたことを今後も新人さん必見と称しアウトプットしていきます。

自分が以前に悩んだことや思っていたことをアウトプットしていく作業は整理され理解度が高まる上に少しでも他の方の参考になれば幸いです!

本日は症例報告の書き方についてお話ししたいと思います。

自分自身は症例報告に対し苦手意識を持っていました。

正直今でもあまり得意ではありません。

しかし、認定理学療法士の受験のために症例報告をまとめることで苦手意識を少しでも克服できたのではないかと思います。

症例報告の目的というと、

調べたりまとめたりを通して目の前の対象者に向き合う練習をする

ことになります。

大変ですが乗り越えることで日々の臨床が楽しくなります!

需要があれば認定試験向け症例報告の書き方についても記事にしたいと思います。

この記事を書いた人
leokun77

関東に住んでる理学療法士(PT)です。回復期病院に勤務しています。脳卒中認定理学療法士、介護支援専門員(ケアマネ)取得しました。日々の学びや気付いたことを記事にしていきます。趣味は筋トレ、登山、旅行、スノーボード、ランニングです。不定期ですがブログ投稿していきますのでぜひ見ていってください。TwitterやInstagramもやっていますのでそちらもぜひ見てみてください!

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それでは症例報告の書き方見ていきましょう。

今回の記事もあくまで私見になります。所属団体との関係は一切にありません。

そもそも何で症例報告をするの?

新人の方や、学生さんは何で症例報告をするのか考えたことはありますか?

「質問されるのが嫌だ」

「用意するのに時間が掛かる」

「発表が緊張する」

私自身も症例報告は苦手で出来ればしたくないと思っていました。

特に学生時代が発表10分、質疑応答60分の通称「公開◯刑」という名の発表会がありました。※過激な内容なため伏字です。。

その名残で苦手意識が残ったまま新人時代を迎えました。

新人になったら一人でまとめる、班単位でまとめる(実質自分一人でした)発表があり、大変な経験しました。

発表当日も業務終了時まで元気が出なかったのを今でも思い出せます。

しかし、今となると

症例報告も意味のあるものだと理解できます。

その意味として主なものを紹介します。

・個々の利用者に、最適な理学療法を選択できる能力を育成する
・臨床における問題点を把握、仮説の立案、仮説検証よる解決能力を向上させる
・理学療法に関する知識・技術を向上させる

要するに、調べたりまとめたりを通して目の前の対象者に向き合う練習をするといことです。冒頭でも述べました!

こういう風に考えると学生の頃や新人の頃に症例報告を避けたりせず、やっておいた方がその後の理学療法士人生で必ず役に立つ力が身につくと思います!

症例報告の書き方

やっと本題にいきます。時間のない方はここだけでも見ていってください!

次の項目では症例の選び方のコツなどもご紹介しますので是非最後までご覧ください。

書く順番と内容で記載するポイントを押さえながら解説していきます!

①症例紹介

あなたが選んだ症例の紹介をします。HOPEやNEEDが特に大切です!その事柄から症例発表を展開していくからです。

この項目で評価についても記載します。ROMやMMT、ADL、SIASなど数値化できるものがいいです。

肩甲骨や骨盤の傾斜、脊柱のアライメントの説明のために静止画に線を引くのは最小限にしたほうがいいです!

余計に分かりにくくなる上に受け手としたら「誘導されているかも」と感じます。

その姿勢の評価の考察や改善がどのような動作や痛みの改善に繋がったノカの方が大切です!

歩容の改善が主な話題であれば動画で紹介する方法もいいかと思います。

発表するパソコンに動画のファイルも一緒に移動しないと再生できないので注意が必要です!(何回も見てきました)

 

②問題点

症例紹介やNEED、HOPEと理学療法評価から対象者の問題点を明らかにしていきます!

発表の方向性を決める大切な問題提起になるので大変重要なポイントです。

自分は理学療法士なので他の療法士の発表は詳しくないですが、発表も幾つかのパターンがあるように思います。

以下に理学療法士の発表によくあるパターンをまとめました。

⑴対象者の移動手段の獲得に向けた発表(王道!一番多いと思います。)

⑵疼痛の改善に向けた発表(なかなか難しく、得意な人が噛み付いてくる笑)

⑶目的に沿った発表(例:また〇〇ができるようになるように)

⑷珍しい症例への介入の検証の発表(神経難病や交通外傷など貴重な経験をシェア)

⑸基本動作を切り取って細分化した発表(準備が比較的容易!書籍も多数あり!)

その他もありますがこの中から決まることが多いと思います。

自分が選んだ症例はどのタイプの発表になるのか方向性をきちんと決めましょう!

③理学療法内容の記述

この項目には実際にあなたが行ったことを書いていきます。

内容や回数、セット数をなるべく具体的に書き、根拠が伴う内容である必要がありあます。ここが一番難しく、

「調べてもでてこない」

と言ったように行き詰るのではないでしょうか?

その時は、条件が近い研究や論文データを複数参照し課題を設定した旨を記載し、検証的に治療介入を実施しました!といった内容でもいいと思います。

肝心なのは、その介入の目的が明らかになっていることです。

理学療法に正解はありません。理由が説明できればそれ以上突っ込んでくる人はいないはずです!

例えば、先行研究では、〇〇だったので、こういった内容でこの回数で行うといいとあったので本症例にも応用してみました。といった感じです!

先行研究を参考にして決めたとなれば突っ込みどころも減るはずです!

④考察

この項目も大変書きにくいと思います。

なぜ書きにくいか?

それは上記の二つの項目(問題提起と介入内容の吟味)の深堀りが不十分で、何を叶えるべく何をしたかが自分自身で理解できていないからです。

例として、

〜を改善したくて〜をしました。【症例と理学療法介入の内容】
〜の介入がうまくいき〜ができるようになり〜に繋がりました。【うまく行った時の考察】
と言ったように【うまく行った時の考察の書き方になる】

と言った内容か、もしくは、

〜の介入では〜といった結果になり
〜は達成できませんでした(うまくいきませんでした)
なぜなら〜の介入の〜が不十分だったからと考えます
そのため〜と言った介入を考えました(実施しました)
と言ったように【うまくいかなかった時の考察】

と言ったうまくいかなかった時の考察の大きく2パターンに分かれます。

理解を深めた上で今後の介入につながるような書き終わりをしてみると、

しっかり考えられているな!

と受け取ってもらえます。ここが考察のポイントでもあります。

理学療法は日々試行錯誤の連続でもあります。

1回で良い成果が出てそれでお終いではないのでどうやって次に生かすかを考えましょう!

 

⑤解釈からの提言

考察で自分の考え通りに行ったため介入効果のみで改善が図れました!はNGだと思います。

そういった発表だと、見落としはないの?と突っ込まれる原因にもつながります。

症例検討では実験的研究と異なり、自身の介入効果の因果関係を示すということは困難と言えます。

なぜなら、対象者が普段と違う生活を送っていたら?頑張って自主トレをしていたら?OTさんとはじめとする他職種の方が介入していたら?

と考えると自分の成果が100%ではなく「考察結果を手助けした」という程度にしておくといいです!

また、経過中の自然回復による変化なども介入以外の要因としてかかわってくることも 忘れずに考察してください!

どんな症例が発表しやすい?

学生さんや新人さんは発表の候補にする対象者が少なくあまり選択の余地は多く無いように思います。

もしも、多数いる対象者の中から選ぶことができたら、発表しやすい症例を選んだ方がまとめるのも早かったり、発表も気持ちが楽ですよね。

そんな発表しやすい対象者の発表のパターンをお教えします!

①珍しい診断名や骨折の部位(多発骨折も含め)

珍しい症例ではあなたの工夫が特に重要になります。

聴く人を納得させられるような根拠をもとに発表してみてください。

ツッコミを入れてくる人が多くないように思います!

②パーキンソン病等の未開発の分野に関して

介入に関する情報がまだまだ未開発な分野に関しては、あなたの介入が他の方の参考になり得ます!

こんな介入もこんな効果があったんです!という介入を報告してみてください。

③特殊な背景を持つ対象者

①と似てますが、診断や骨折部位ではなく、HOPEやNEEDが珍しい症例で、他の人では見られない介入や注意点があった場合は報告しても良いかと思います!

内容が面白い!や、そんな視点や介入があったんだ!と思ってもらえるような報告ができると知識やスキルだけでな発想力も培われると思います!

最後に

症例報告の書き方いかでしたか?

先日当院でも新人さんの症例発表が決まりました。

以前は通過儀礼的な意味合いでとりあえず発表するみたいな風潮もあったように感じます。

新人さんの発表は経験も少ないまま発表するのは大変ストレスなことです。

あくまで目の前の対象者のためによく考える機会を設けるという気持ちで先輩スタッフは添削や助言、質問をしてあげると良いかと思います。

同じ症例を一緒に考えてあげることで、こう言った考えもあるよと発表が終わった後に提示してあげてもいいかと思います。

すこし長くなりましたが、今回はこれで終わりにしたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。

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