【理学療法】EBPTとは?【脳卒中】

理学療法

理学療法に限らずEBM(evidence-based-medicine)は医療業界では必須事項となっています。

どういうことかというと、根拠に基づいた医療という意味になります。

医療現場では日々様々な分野に関し研究が行われており、その研究結果に基づいて医療が提供されています。

最近話題のコロナウイルスのワクチンも治験の段階に入っているそうですね。

研究結果をもとに効果の高いワクチンを治療に用いて効果を判定しているのだと思います。

早く完成し、自由に外出できるようになるといいと思います。

今回はそんなEBMの理学療法に特化した、EBPT(evidence-based-physical-therapy)に関するお話です。

この記事を書いた人
leokun77

関東に住んでる理学療法士(PT)です。回復期病院に勤務しています。脳卒中認定理学療法士、介護支援専門員(ケアマネ)取得しました。日々の学びや気付いたことを記事にしていきます。趣味は筋トレ、登山、旅行、スノーボード、ランニングです。不定期ですがブログ投稿していきますのでぜひ見ていってください。TwitterやInstagramもやっていますのでそちらもぜひ見てみてください!

leokun77をフォローする

この記事はあくまで私見で書いたものです。所属団体等の意見ではありませんのでご注意ください。

そもそもEBPTってなに?

上記でも紹介しましたが、EBPT(evidence-based-physical-therapy)のことです。

根拠に基づいた理学療法と訳します。

根拠というのは文献など研究などで得られた結果に基づいた方法と言えます。

個々の患者に関する臨床問題や疑問点に関し、

①臨床研究による実証報告としての科学的根拠

②理学療法士の臨床能力

③施設の設備や機器の状況

④患者の意向や価値観

を統合した最適な臨床判断を行うことによって質の高い理学療法を実践するための一連の行動様式

と説明されています。※理学療法士協会資料より

つまり理学療法士が仕事をするにあたっての基礎が書いてあるマニュアルのようなものだと思います。

応用をするにもまずは基礎がしっかりしていないといけません。

しかし、すべてのマニュアルを端から端まで覚えていて使いこなしている人はいないのではないかと思います。

学生さんや新人職員の方は指導者や先輩から、

その根拠は?

などと質問をされた経験があるんじゃないかと思います。

EBPTに関しては、学校ではあまり学習しない内容ではありますが実習(実際の現場に出て学ぶ機会)では問われることが多いように感じます。

学生さんは聞かれるが参考になる文献がなくて苦労したのではないかと思います。

私も同じような経験をしました。

調べ方もイマイチわからないまま調べてきてと言われ徹夜で実習に臨んだのを覚えています。

もしもこの記事を読んでいて調べ方がわからない人がいた場合は、

理学療法士協会のホームページやGooglescalarなどで調べてみてください

頭を悩ます時間が減るのではないかと思います。

EBPTのステップ

わからないことがあるのですぐに検索!教科書を開く!

ではいけません。

調べ始めても答えにたどり着く前に曖昧な表現で満足してしま可能性があります。

まず、わからないことを明らかにする作業が大切です。

ステップ①問題の明確化という作業になります。

そこで体系的に問題点を洗い出し、漏れがないようにするためにPICO(PECO)を用いて問題点を明らかにします。

その上で、ステップ②質の高い情報の効率的収集を行います。

これは、ガイドラインやシステマティックレビューを参考にされるといいと思います。

※システマティックレビューはエビデンスレベル1で最高ランクになります。

探した資料が対象者にあっているかステップ③批判的吟味を行います。

これは読みなれていないと難しいです。

自分だけで難しい場合は相談しながら進めるといいと思います。

次はステップ④探した資料が対象者に適応するか考えます。

ここが一番大切です!

あくまで文献の中の対象者と目の前にいる対象者は異なります。

よーく考えて文献に書かれている方法を適応してみましょう!

それが終わったら、最後のステップ⑤適応結果の分析です。

書かれている結果と目の前の対象者で同じようなことが起き、結果が出たか検証します。

以前の記事にも調べることの大切さについて書きました。

こちらも合わせて参考にしてください!

この5ステップを学生時代に意識して行えた人はどの程度いたでしょうか?

少なくとも自分は十分にできていなかったと思います。

最後に

目次では短いですがそろそろ終わります。

上記に意識しておきたいEBPTのことについて記載しました。

しかし、このことは働き出して慣れてきた方が行えばいいことだと考えます。

学生さんや新人さんなどの若いスタッフにはまずは、

疑問を整理する

調べて答えを出せる

というステップで十分じゃないかと思います。

対象者への適応や効果の判定は指導者や先輩と行うべきだと思います。

こういった経験の積み重ねで少しずつできることが増えていき成長していきます。

焦らずゆっくりと学生さん、新人さんの成長を見守りましょう!

脳卒中に関しては今年ガイドラインの改定がなされています。

エビデンスレベルの高く、推奨グレードの高い介入内容が改めて明らかになると思うと楽しみです。

こういった日々新しい知見を得ていき最良な介入が選択できるようになりたいものです!

EBPTではつきものですが、学会・専門家の意見はエビデンスレベル6の最低です。

この前の学会でこれを聞いたからこの介入を・・・

この前の勉強会でこの方法を聞いたから・・・

は絶対にやめましょう!

参考にはなりますがそのまま適応できる保証はどこにもありません。

方法の適応ができるかEBPTステップ④探した資料(聞いてきた方法)が対象者に適応するかを考えましょう!

まとまりはイマイチですがこの辺りで終わりにします。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました