前の記事で脳卒中の認定理学療法士に合格しましたとご報告しました。
合格までに学校で勉強するような基本的な知識から現場で使う応用的な知識も同時に学びます。このブログでは新たなカテゴリーとして、
今回は「脳卒中」について個人的な意見も交え解説していきたいと思います。
前回も掲載しましたが注意文です!
最初に自己紹介をします。
それでは始めたいと思います!
脳卒中とは?
脳卒中とは脳の血管が急に破れたり、詰まったりで起こる病気の総称です。
漢字のように、脳が卒然として中(あた)るという病気です。
病気の種類によって様々な名前がついています。
有名な病気では、脳出血と脳梗塞に分けられます。
病気になったらどうするの?
突然倒れて、周りの人が救急車を呼ぶ事もあれば、「手が動きにくいんです」と受診する人もいます。
病気の大きさや程度によって症状に違いがあるのです。
最初は急性期の病院で点滴や手術の治療を受けます。
その入院期間中には機能回復を図るための理学療法も受けます。
その後、私が勤める回復期病院はさらなる機能回復を目標に転院してくる病院です。
機能回復を図り希望する生活に近づいた上で退院されていきます。
しかし、大なり小なり後遺症が残る場合が殆どです。
この後遺症と向き合い、対象の方の望む生活に近づけるため日々勉強し研鑽をしています。

脳卒中を防ぐにはどうしたらいい?
脳卒中になると体の半身が動きにくくなったり言葉がうまく話せなくなったりします。
では、それらを防ぐにはどうのようにしたら良いのでしょうか?
1番の予防策は生活習慣病を予防することです。
生活習慣病とは、
・高血圧症
・糖尿病
・脂質異常症
原因として、
・タバコ
・お酒
・偏った食生活(塩分過多も含む)
・運動不足
が挙げられます。
原因を取り除き規則正しい生活を送ると脳卒中になる確率は減りますが、上記以外にも原因はありますので必ず防げるというわけではありません。
しかし、生活習慣病を防ぐことで脳卒中以外の病気も防ぐことができるため、
・タバコはいますぐやめて
・お酒はほどほどにして
・食生活正しく、塩分は控えめに
・適度に運動する
ことが大切になります!
脳卒中認定理学療法士とは?
脳卒中・頭部外傷に代表される神経障害の理学療法に関する知識と技能を修得し、一定の経験を有し、安全で適切に実践することができる。
※理学療法士協会HPより
知識と技術はもちろんのこと、「安全で適切に実践できる」という文が重要な気がします。
例えばですが、「機能は良くなりましたが転んじゃいました」では良い理学療法とは言えません。
何より安全に配慮した練習を選択し実施する必要があります。
新人職員を教育する立場でもあるためこのことは最初に必ず教えます!
安全から安心につながり信頼関係から機能回復が円滑に図れる事もあります。
今一度原点に立ち直り安全な理学療法を考えてみてください!
次に適切な理学療法についてです。
いつまでたっても同じところでした歩けない、同じ道具でしか歩けないでは本人の希望する生活に早く近づくことはできないと思います。
この早くというのが曲者でして、よく議論される所なのではないでしょうか?
例えば時間が無限にある方はどんなに時間がかかっても良いので体を治してください。という訴える方がいるかもしれません、
しかし、現在の日本の保健医療制度の中でこのような訴えは残念ながら通りません。
それに、時間が無限にある方も多くはないのではないかと思います。
理学療法士はいかに短期間で希望される身体機能まで機能を回復させるかを考えます。
そのためには、知識や技術をどのように用いるかを考えたり相談することが大切になります。
ここまで知っているかのように延々と書きましたが、私自身も何か特別なことが多くできるわけではありません。
しかし、認定を取得したにあたり考えたり、試してみたり、相談に乗ることはできます。
認定理学療法士だから優れているとか箔がつくのではなく、新たな知見を提案したり相談に乗る事ができるのではないかと思います。
こういった考えのもと、脳卒中で悩んでいる方の力になれるように日々知識や経験を蓄え還元していきたいと思います。